本日の日経平均株価は155円高と大幅反発。後場は一段高の高値引けと、正午に発表された5月中国貿易収支で輸入が小幅の減少にとどまり、これが安心感につながり買い先行で始まるとその後は来週控える日銀会合への期待感も重なり上げ幅を拡大。プラス圏に浮上し、その後もみ合いが続いた後に引けにかけ上げ幅を再度拡大した。業種別では、空運業、石油石炭製品、水産・農林業が値上がり上位に。一方で、鉄鋼、保険業、非鉄金属が値下がり上位となった。
個別では、有機EL向けエッチング装置に特需期待の【6298】ワイエイシイやセキュリティ、FPGA関連+仕手性の強い【4736】日本ラッド。ゲーム関連、神の手期待の根強い【6176】ブランジスタがストップ高。また、特定資金が入ったか【3856】リアルコム、指標面で割安感の目立つ【3604】川本産業など大幅高となった。
テーマ株ではバイオ株、前場も上昇が目立ったが後場からは【2397】DNAチップ研究所が急伸ストップ高、【4589】アキュセラも後場一段高のストップ高まで買われた。
日経平均は上昇も売買代金は4営業日連続の2兆円割れ。薄商いが続くなかで明日は株価指数先物・オプション6月限の最終取引日。思惑的な動きから先物動向乱高下する可能性があり要注意。物色は本日値を飛ばした新興銘柄中心にSQ前の短期売買中心、こちらも乱高下。値幅取りメインの相場展開となる可能性が高そうだ。