前場の日経平均株価は267円高と5日続伸。前日の米市場が引き続き利上げ観測後退やTPP合意を好感され上昇。この流れを受け日経平均も寄り付きから買い先行スタート。一巡後は直近の連騰からの利食い売りも出始めやや上げ幅を縮めているが、明日に控える日銀会合を前に追加緩和への期待もあり下値も限定的となっている。業種別では、33業種中、ゴム製品のみが下落しているのみで他業種は全てが上昇。
個別では、システムLSIの世界大手企業であるNovatekと車載やセキュリティなどでの高解像度カメラ市場での協業を発表した【6769】ザインエレクトロニクス。TPP交渉の大筋合意を受けて、農業対策に向けた関心が高まる状況から【6326】クボタなどが上昇。サイバーセキュリティ事業を行うサイバーセキュリティクラウド(CSC)と、不動産ビジネスにおけるサイバー攻撃並びに情報漏えいの防止を目的として、資本出資及び業務提携に関する契約を締結したと発表した【3300】AMBITION。【6777】SANTECは、同社医療ブランド「movu」の眼軸長測定装置Advanced Optical Biometer(モデル名ARGOS)が、米国食品医薬品局(FDA)より医療機器規制における市販前届出(510(k))に対する認可を取得したと発表し、共にストップ高まで買われている。その他、【8201】さが美、【2929】ファーマフーズ、【3633】GMOペパボ、【4572】カルナバイオサイエンスなども値を飛ばし値上がり上位に。