本日の日経平均株価は402円安と大幅反落。後場の日経平均は為替の円高・ドル安進行が止まらず、中国・上海総合指数の一段安を受け下げ幅を拡大し、ほぼ全面安。重要イベント、26~27日のFOMC(米連邦公開市場委員会)や28~29日の日銀の金融政策決定会合を控え、これを見極めたいとの動きもあり、積極的な押し目買いも入らず。ただ、テーマ株、AR・VR関連、フィンテック関連の一部の銘柄への物色は引き続き旺盛だった。業種別では、全33業種全てが下落し、海運業、鉱業、パルプ・紙、機械などが値下がり率上位に。
個別では、名古屋大学の予防早期医療創成センターの協働企業としてトヨタ、富士通、東芝などと参画することなどとの思惑から【4579】ラクオリア創薬がストップ高。前日引け後に株式分割の実施を発表した【6312】フロイント産業が大幅高。不正アクセスなどから連日大幅安が目立っていたセキュリティ関連の【3927】アークンが後場一段高のストップ高となった。また、紙すきの製法を生かしたシート状の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の供給を始めるとの報道から前日ストップ高の【3896】阿波製紙が連日のストップ高に。
テーマ株ではAR・VR関連、フィンテック関連の上昇が目立ったが一部の銘柄は日経平均の下落を受け上げ幅縮小。ただ、AR・VR関連の【4312】サイバネットシステム、【3393】スターティアはストップ高。フィンテック関連、決算明けの【3778】さくらインターネット、増担規制解除は高値圏での推移となった。
原油安、上海株安、円高が重しとなり目先はまた不安定な展開へ。2番底を探りにいく展開は以前から書いていたが要注意。今晩の26~27日のFOMC(米連邦公開市場委員会)や週末28~29日の日銀の金融政策決定会合が通過するまでは明確な方向性は出てこないと思われ、目先は引き続き循環する人気のテーマ株で短期売買、値幅取りをメインのスタンスで臨むのが無難なところかと思う。