本日の日経平均株価は2.71円高と小幅に3日続伸。後場の日経平均株価は寄り付きこそ前場終盤の買い優勢の流れを引き継ぎ、一時はこの日の高値となる17,775円付ける場面があったが、その後はやはり週末要因、今晩控える米雇用統計を前にポジション整理の売りなどから一時は再度マイナス転換。終盤には再び持ち直すも方向感に乏しい展開となた。業種別では、ゴム製品、パルプ・紙、輸送用機器などが値上がり上位に。一方、水産・農林業、医薬品、不動産業などが値下がり上位となった。
個別では、緩和期待から緩和メリットセクター。年初来高値を更新して勢いに乗る【8572】アコムが新値追い継続、【8515】アイフルも3日続伸となったほか、国慶節に伴い中国から訪日観光客が増加していることから、「爆買い」の期待、インバウンド関連の【7532】ドンキホーテホールディングス、【3088】マツモトキヨシホールディングスなどが堅調に推移。インバウンド+決算期待もあった【7965】象印マホービンなどの上昇も目立った。その他、好実態の電子部品株には見直しの動きが強まり【6770】アルプス電気が上昇。【9232】パスコは、同社を含む7社が、自動走行システムの実現に向けた「ダイナミックマップ」構築の試作・評価に係る調査検討を内閣府より受託と伝わり。航空測量の最大手企業である同社の活躍余地は大きいと見られ、自動運転車関連としての期待から大幅上昇となった。
来週は今晩の雇用統計受けての米市場の動き次第とはなるが、現状追加緩和期待への思惑があり、下げてのスタートとなったとしても下値は限定的との見方が多い。もちろん追加緩和がなければその後の失望売りも考えられるが、ひとまず週前半。日銀会合の結果が分かる水曜前場までは比較的堅調、もしくは底堅く推移する可能性は高いだろう。
来週のイベント。一番の注目は日銀会合だが、その他、8日に9月景気ウォッチャー調査。海外では、5日に米9月ISM非製造業景況指数、8日にG20財務相・中央銀行総裁会議などを控えている。