本日の日経平均株価は308円高と3日ぶり大幅反発。後場は安倍首相と黒田日銀総裁が午後会談し、金融緩和への思惑が膨らんだことをきっかけにプラス転換。また、機関投資家による9月末の配当再投資に伴う先物への買いが観測されその後も上げ幅を広げ高値引けとなった。業種別では、不動産業、電気・ガス業、食料品、銀行業などが値上がり上位に。値下がりは海運業の1業種のみとなった。売買代金概算は2兆8054億9000万円。値上がり銘柄数は1583、対して値下がり銘柄数は255銘柄、変わらずは61銘柄。
個別では、追加緩和思惑からメガバンク、【8411】みずほ、【8306】三菱UFJ、【8316】三井住友などが後場一段高となったほか、ノンバンクの【8515】アイフル、不動産の【4321】ケネディクスなど緩和の恩恵を受けるとされる関連銘柄が軒並み上昇。【4347】ブロードメディアは、スマートフォン・タブレット向けに、Google PlayおよびApp Storeにおいてスクウェア・エニックスの人気タイトル「FINAL FANTASY XIII-2」リリースしたと発表し、これを材料視され後場ストップ高となった。また、TOB価格の630円鞘寄せする動きから【5448】東京鋼鐵は連日のストップ高に。
連日の乱高下。外部環境は依然不透明なうえ、権利落ちする週明け28日は一旦下げてスタートする可能性もあるが、国内経済製作や10月緩和の可能性もあるだけに押し目はチャンスになる可能性も。
来週イベントでは、30日発表の8月鉱工業生産、10月1日発表の9月日銀短観。2日米雇用統計などが予定されている。また、10月1日に中国国家統計局が発表する9月製造業PMI。内容次第では再度売り材料になる可能性があり警戒しておきたいところだ。